山口県内の公立高校の入学試験が行われ、6030人あまりの受験生が関門に挑みました。
公立高校の入学試験は全日制が46校3分校、定時制が6校1分校で行われました。

このうち山口市の山口中央高校では受験生らが緊張した面持ちで答案用紙に向かいました。

全日制では5816人が試験に臨み実質倍率は過去最低の1.03倍、定時制は217人が臨み実質倍率は0.57倍でした。
今年の試験の傾向として、思考力や判断力、表現力を重視したということです。
県教委によりますと、岩国、田布施農工、熊毛北、萩商工で機器や放送のトラブルがありました。
このうち熊毛北では理科の試験で、終了まで10分あるにもかかわらず終了の合図をしたため試験時間を4分間延長し、社会の試験では開始の合図が放送されず2分遅れたということです。
新型コロナの感染により欠席した人は県内で3人で濃厚接触者で別の教室で受験した人は5人でした。

合格発表は3月15日で各学校に掲示されるほか、高校のウェブサイトで発表するということです。

最近の高校入試情勢について、宇部進学教室の井上教室長に話を聞きました。
宇部進学教室 防府本部 井上学教室長
「山口県の傾向としては、公立の高校ってのが人気ですので、第一志望を公立に置いてるっていう中学校3年生が非常に多いっていう傾向にありますね」

地域ごとに人気のある公立高校があり、そこに行かせたいという保護者の思いが強いことが背景にあると見ています。

一方で、今回の志願倍率は全日制で1.07倍。
過去20年で最も低かった前回より、0.01ポイント低い結果となりました。

宇部進学教室 防府本部 井上学教室長
「人口がちょっと減ってそれにうまく定員が合ってない、どこかで定員を一気に減らしたりすることもあると思うので
もちろん私立を第一志望にする中学生も若干増えてきてる傾向にもあると思いますね」

施設や進学率、スポーツが強いなどの理由で私立高校を選ぶ生徒が増えて来ているのではということです。今回の入試問題は、文章量が増えているものの平均点が過去最低だった前回よりは、解きやすくなっているのではないかということです。













