柔道、オリンピック2大会連続金メダルの山口市出身、大野将平選手が7日、JOCの海外研修制度で2年間イギリスへ行くことを発表しました。

会見で大野選手はイギリス行きの理由について「セカンドキャリアを迎えるにあたって、もう一度自分に苦労を」としました。「柔道家に引退はない、一生修業だと思っている」とした上で、選手ではなく指導者としてイギリスへ行き、育成にあたります。

地元山口については「私が通ってきた道、山口、東京、奈良、宮崎 そういった場所には積極的に関わって、柔道普及や子どもたちに還元できることを積極的にやらせてもらいたい」と話しました。今後はヨーロッパの子どもたちに柔道を教えたり、日本にいる後輩たちを育てたりする中で「柔道を通して国際的な人材になりたい」としています。

大野選手は、山口市出身で小学校入学前から柔道を始めました。松美柔道スポーツ少年団に所属していたころは体が大きい相手に泣きながら必死に食らいついていたこともあったそうです。中学から親元を離れて東京と奈良でトップレベルの練習を積みました。国内外のさまざまな大会で優勝し、オリンピックでは、リオ、東京と連覇。日本柔道のエースとして輝きを放ちました。