3月、別れの春です。
山口県内多くの高校で卒業式がありました。コロナとともに過ごした高校生活、最後は笑顔で迎えました。
県立山口高校では全日制と定時制あわせて297人が卒業を迎えました。

卒業生と一部の在校生、保護者は1人限定で出席が許されました。
校長や在校生からの激励のことばを受け、卒業生代表で答辞を述べたのは牛島惇さんです。

卒業生答辞 牛島惇さん
「私たちの決して戻ることのない3年間は常にマスクを義務づけられていました。
お互いの素顔もあまり見ることなく、高校生活も終わりを迎えようとしています。だから、いつか卒業後に再会したときは、マスクを外してみんなと会いたいです」

高校生活最後の校歌斉唱。
実は、3年生がそろって、声を出して歌うのは今日が最初で最後です。
今年の卒業生は新型コロナが生活に影響を与え始めた2020年の入学です。
入学直後に「緊急事態宣言」を受けて休校。

楽しみにしていたイベントも中止や規模縮小ばかりでした。
卒業生「(入学当時は)誰が誰かもよく分からないから、何を話したらいいかとか全然わかんなくて、どうにかして自分たちで楽しんでやろうとか、乗り越えてやろうとか、代わりにこういうこと出来るんじゃないかとか、そういうことを考えることが多くなって、その辺の力がついたかなと思います」
たった1度の高校生活。
工夫して楽しむことは諦めませんでした。

卒業生「行事とかも中止になって悔しい思いもたくさんあったんですけど、みんなと会えたのが1つの奇跡だと思うんで、これから頑張っていきたいと思います」
3年間外せなかったマスク。

素顔を見た、見せた回数は少なかったかもしれませんが、仲間との絆はしっかりとつなげました。思い出を胸に、春から新しい道へと進みます。













