「しっかり根を張れる場所」を下関に

日本縦断を終えてジャックさんが取りかかったのは、しっかりと根を張れる場所をつくること。山口県下関市で、築60年とも言われる古民家を借り受け、少しずつ手を加えながらゲストハウスとして整備しました。名前は「和村(なごむら)」、みんなが和める村にと思いを込めました。
ジャックさん「一回来ただけでなくて、ここを好きになって、また帰ってきたいなって思ってもらえるような、そういう場所にしていきたいですね」
客室は、個室と相部屋があります。ほかに、客どうしが集まって語り合える部屋もあります。

ジャックさん「お待ちしておりました」
宿泊客「こんにちは」
この日は和村のグランドオープンです。初めてのお客さんは、下関市内に住んでいて、旅行客ではありません。初めての場所を訪れるわくわく感を求めて、オープン当日に予約を入れたそうです。個室に案内しますが…電気がつきません。

ジャックさん「すいません。調子悪くて…」
ひとまず、別の部屋に泊まってもらうことになりました。ひとつ、またひとつと課題を乗り越えていきます。
人がつながり、仲間が集う場に
宿泊客「雰囲気というか、たとえば部屋で、相部屋だったり個室でもいいんですけど、全然知らない人と交流ができる、そういうのが非常に好きなので。いろんな人と知り合える、交流できるような場所が広がるのはいいんじゃないかなと思います」
グランドオープンには、ジャックさんが旅先で知り合った仲間たちや、近所の人たちもお祝いに駆けつけました。瓦そばを焼いて、精いっぱいの手作り料理で、集まった人たちをもてなします。

#ギャルナースさん
「ジャックとは日本一周中に福岡で出会って、それからもう1年くらいたつんですけど、ずっと友達以上家族未満くらい。普通に都会で生活してたら出会う人って限られてくると思うんですけど、こうやって人が集まる場所をジャックがつくることによって、わたしもここに遊びに来れるし、たくさんの仲間が集まればって言うのがすてきだなと思うので」
移住者増へ地域も期待
地元の人たちも、若者が集うこの場所に期待しています。

蒲生野自治会・中村久計会長
「あなたたちが起爆剤となって、移り住む人が増えたらいいなって言う希望をもっとるわけですよ。なんか一緒にできることがあったら考えておきたいなと。今のところアイデアないですけどね(笑)」
旅する若者を支える側に
ジャックさん「ぼくも定期的に人が集まれるイベントをやりたいなと思っているので、そういうところで、下関に長く移住してくれたらうれしいなと思います」

旅で出会った、多くの人の思いを乗せてゴールを迎えたリアカーの旅。旅を終えたいま、ジャックさんは旅をする若者を支える側として再び歩き始めました。