世界中の難民の子どもたちに送ろうと、山口県防府市の高校生が7日、着なくなった子ども服およそ3700枚を回収し、引き渡しました。

防府西高校では、地域の課題解決を行う「家庭クラブ」の執行部8人を中心に、去年を上回る3678枚の子ども服を回収しました。

ユニクロやジーユーなどを展開するファーストリテイリングが、難民の子どもたちに服を届ける「”届けよう、服のチカラ”プロジェクト」の一環です。

7月にはユニクロのスタッフが出前授業を行い、難民の問題や、服のもつ役割について伝えました。

ユニクロ山口店・防府店を運営 マエダ商事 碇野壱馬さん
「出前授業では服を実際に選んで着ている難民の方々を見ることによって、多少の実感もわきますし、やっていてよかったと実感がわくと思いますので」

生徒は地域の小中学校や保育園などに設置する回収箱を増やしたり、設置期間を延ばしたりして多くの服が集まるよう工夫したということです。

防府西高校3年 家庭クラブ 執行部 徳永琴子 会長
「服の力はすごいと思っていて、この活動をすることで服の力を届けることができていると感じるので、うれしいです」

回収された服は、選別した後に国連難民高等弁務官事務所を通して難民キャンプへ送られます。