クジラの食文化を守ります。若い世代に味わってもらおうと、山口県の下関市立大学でクジラを使った限定メニューの販売が28日、始まりました。

販売が始まったのは「鯨バーガー」と「鯨の竜田揚げ」の2種類です。下関市で水揚げされたイワシクジラを使い、酒や塩こうじなどで食べやすく工夫しています。
「鯨バーガー」はベーカリーカフェ「Parket」で、「竜田揚げ」は生協食堂で売り出されました。値段はどちらも500円で、珍しさもあり多くの学生が注文していました。

学生(6年ぶりにクジラを食べた)
「あ、柔らかい!なんか懐かしい味というか、久しぶりな味ですね」
学生(初めて食べた)
「新メニュー的な感じで出ていたので、ぱっと目に入って、あ、これにしようって思って。すごくサクサクしていておいしかったです」
この取り組みはクジラ離れが進むなか若い世代に食べてもらおうと、日本鯨類研究所と下関市立大学の生協が、全国で初めて試験的に行いました。今後、全国各地の大学でも取り組む予定です。
理解を深めてもらおうと、クジラの食文化を紹介するポスターも貼られました。
下関市立大学生活協同組合 宮城宏明さん
「下関市の食文化であるクジラ肉にふれてもらって、また学生たちが10年後、20年後もまた食べてもらえるような食文化にしていけたらなと思っています」
日本鯨類研究所 林真人 参事
「県外のところで就職して、そこでまたクジラを食べる機会を持ってもらえたら、いろいろなところでクジラが食料と認知をされていくのかなと思っています」
販売は30日までで、鯨バーガーは1日限定40個、竜田揚げは45食です。今後も定期的に販売し、学生の声を聞くことにしています。













