人体や環境への有害性が指摘される有機フッ素化合物PFASを調べている市民団体が6日、アメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)に近接する遊水池で採水を行いました。

PFASの調査は汚染のメカニズムを解明しようと、「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」が2024年10月に始めました。半年ごとに採水を行っていて、これまでと同じ条件で採水しました。

国が定める指針値は1リットルあたり50ナノグラムですが、市民団体の過去2回の調査ではいずれも上回りました。

岩国市が去年12月に行った調査や山口県が今年県内60地点で行った調査は基地の遊水池から離れた場所で採水していて、いずれも国の指針値を下回っています。

PFASはかつて基地で泡消火剤やエンジン洗浄に使われていました。

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク 久米慶典共同代表
「国に対していろいろ働きかけがあるとしたらですね、米軍基地の中で汚染源がある可能性があるのであれば立ち入りができるという、そういうふうな法整備をして頂きたいと思います」

採水した水は500CCを東京都の検査機関に送って、分析してもらうことにしています。