全国高校ラグビー山口県大会決勝、大津緑洋が高川学園を破り32回目の花園出場を決めました。
ラガーマンたちの熱い戦い、たっぷりお届けします。

決勝は、3年連続の花園出場を狙う黄色と緑のユニフォーム、大津緑洋と、6年ぶりの決勝進出で初の聖地を目指す、青のユニフォーム、高川学園の対戦となりました。
実況・永岡克也アナウンサー
「自陣、深いところでのアタックになっています大津緑洋高校です。一度、下げて注目のキックは、チャージにいった!ボールを抑えればトライになりますが、ボールはこぼれました。惜しかったですね」=

試合開始直後、1・2年生が主体の高川学園が押し込みます。
しかし、大津緑洋、ここを無失点でしのぐと…、相手のゴール前でフォワードがサイドアタックを仕掛けます。

最後は、宮本が飛び込んでトライ。
前半19分に大津緑洋が先制します。

大津緑洋・先制トライ・宮本偉申選手(3年)
「FWリーダーとして自分がFWの戦いの中で絶対勝ちきらないといけないと思っていたので、自分が行くと言ってトライを決めきることができたのでよかったかなと思います」

さらに、24分。

ゴール前の密集から…古谷がトライ!
体を回転させながらの技ありトライでした。

その後も…

解説・山口県ラグビーフットボール協会 中村龍男会長
「右サイド左サイド…」永岡「左右にずらしながら、黄色と緑の集団が一気にインゴールに入って行きました」

大津緑洋の中野泰幸監督は、今年度で定年を迎えます。
何としても3年連続で花園へ…。

大津緑洋の選手たちはその思いで後半に入っても着実に得点を重ねます。

一方、ここまで劣勢の高川学園。見せ場は終了間際にやってきました。

試合終了間際、相手のゴール前でのペナルティキック。

キックで3点とれば完封負けを逃れられますが…。
完封負けのリスクを背負ってラインアウトから、トライを狙う選択をします。

連続攻撃を仕掛けますが、ここでまさかの事態が!

永岡アナウンサー「さあそして放送時間が、非常にいいところなんですが、まもなく番組が終了という時間になってきました」

執念の攻撃が途切れることなく続き、なんと試合途中で生放送が終了。
ここからは放送できなかった試合最終盤の展開。

高川が激しく攻め立てたものの…大津緑洋が粘りきりました。
永岡アナウンサー「ボールデッド、ここで試合終了、ノーサイドのホイッスル!」
4つのトライを奪った大津緑洋が29対0で、3年連続32回目の花園出場を決めました。

大津緑洋高校 中野泰幸監督「ここ2年間は、全国ベスト16を目標に練習をしてきました。それが夢から目標と言えるところにだいぶ近づいているんではないかというふうに思っております」


キャプテンの林万一心(まひろ)選手は去年の県大会、花園ともけがで出場できませんでした。

大津緑洋3年・林万一心キャプテン「自分は何をしているんだろうとか、ラグビーができなくて置いて行かれている気持ちとか、すごく焦る部分とかあったんですけど、今こうして戻って来られて、それはやっぱりいろんな人の支えがあってこの場に立てていると思うんで、そうやって支えてくれた人のためにも全国大会、思いっきりプレーしたいと思います」

敗れたチームの思いも背負って。
全国大会は、東大阪市の花園ラグビー場で来月(12月)27日に開幕する予定です。