中谷元防衛大臣は山口県にある自衛隊の部隊を視察しました。
山陽小野田市の宇宙監視レーダーでは、宇宙領域の防衛能力強化に向けた指針を策定したことを公表しました。中谷防衛大臣は午前、航空自衛隊防府北基地を訪れました。
殉職した隊員の慰霊碑に献花したあと、飛行訓練の安全確保に向けた取り組みなどを視察しました。
午後には、山陽小野田市の海上自衛隊山陽受信所跡地に設置した、宇宙監視レーダーを視察しました。
このレーダーは、宇宙ゴミや不審な人工衛星を監視するためのものです。直径およそ13メートルのパラボラアンテナ6基で構成されていて、ことし3月に運用が始まりました。
指揮・運用は東京の航空自衛隊府中基地が、施設の管理は防府北基地で行っています。
中谷防衛大臣は運用状況なども確認し、その後、宇宙領域での防衛能力強化に向けた指針をきょう、策定したと公表しました。
指針には、宇宙領域での防衛能力強化の方向性を示し、関連施策の一貫性の確保や部内横断的な検討を進めていくこと、民間企業の関連技術への投資を後押しすることなどが盛り込まれています。
中谷元 防衛大臣
「こうした取り組みを通じまして防衛力の抜本的強化、そして防衛力と経済力の好循環の創出というものを進めていきたい」
併せて、次世代情報通信技術の活用推進の方向性を示す戦略もきょう付けで策定したと公表されました。