来年度から一部の学科を男女共学化する山口県内唯一の女子高校、山口市の中村女子高校は2026年度から、5つの学科すべてで男女共学とすることを発表しました。

中村女子高校が会見を開いて明らかにしました。

中村女子高校は158年前に創立され、現在は県内唯一の女子高校です。

多様性を重視する時代の流れに対応するため、来年度から看護科・調理科・福祉科の3学科が男女共学となり、学校名は「山口中村学園高等学校」に変更されます。

学校は、「女子校としての骨格を維持しつつ段階的に共学化を図る」として普通科と商業科は共学化していませんでした。

しかし、男子生徒も参加した夏のオープンキャンパスや中学生の保護者への説明会で反響が大きかったことから、全学科の共学化を決めました。

中村女子高校 合志栄一理事長
「全面的な共学化で女子校としての歴史は完全に終わりますが、教育を通していっそう地域社会に貢献していく決意であることを申し上げまして、完全共学化についての理事長からの報道発表とさせていただきます」

来年度入学の生徒の試験では、志願者数が前の年に比べて推薦入試でおよそ2倍に増え、一般入試でも増えているということです。