パリオリンピックは、日本勢のメダルラッシュに湧いていますが、高校生も熱い戦いを展開中。

北部九州インターハイ、陸上競技ではきのう、成長著しい競歩の注目選手が登場しました。
小田浩史tysアナウンサー
「陸上競技、決戦の舞台は福岡県博多の森陸上競技場です。北は北海道、南は沖縄まで各都道府県の猛者たちが集っています。萩高校西山こと乃は目標としていた自己ベストの更新、そしてインターハイ優勝を果たすことは出来るのでしょうか」
女子5000メートル競歩、山口県立萩高校3年、西山こと乃選手。
高校入学時に競技を始め、驚異のスピードで成長。
去年の北海道インターハイで4位に入賞し、高校ラストイヤーに狙うのはもちろん全国優勝です。

午後7時、日が沈み始め、時折涼しい風も吹く中、スタートラインに立ちました。

序盤からいい位置につけた西山は2000メートル過ぎにトップに立ちます。
しかし、終盤、去年、インターハイ3位の選手に抜かれて2位に後退。
残り100メートル。
逆転を狙った、ラストスパートの最中でした。
「ロス・オブ・コンタクト」。
両足が同時に地面から離れてしまう反則をとられ、累積3回目でまさかの失格。
攻めた末の結果ですが、レース後は涙を止めることができませんでした。
西山こと乃選手
「初めての経験なのでこの経験がよかったなっていつか思えるように練習を積んで、もう一回一位の舞台に立てるようにしたいです」
これからは、10キロ競歩に切り替えて競技を続けるという西山。
この日の経験を糧に次のステージに進みます。