eスポーツとは、主にパソコンなどを使ったゲームを競技として捉え、その腕前を競うものです。「テレビゲーム」などと言われた時代からは大きく進歩していて、オリンピック競技としても検討されています。
このeスポーツを教える「eスポーツ塾」が4月、山口県山口市に開講します。eスポーツを通じて子どもたちは何を学ぶのか取材しました。
プロゲーマーが講師、ゲーム通じ最新技術学ぶ
陣地を築きながら、さまざまな武器や戦略で相手を撃破するゲーム「フォートナイト」。プレーする出間大輝さんは、来月、山口市に開講するeスポーツ塾、「ミークエスト」の講師です。出間さん、このゲーム競技ではプロチームに所属して活動していました。
講師・出間大輝さん
「ゲームってコミュニケーションが一番大切なので、そういうコミュニケーションの部分だったり、相手をたたえる姿勢っていうのを見せていきたいです」
eスポーツ塾「ミークエスト」では週に3日ゲームの技を教える一方、ゲームを通じて子どもたちの将来に役立つ興味や関心を伸ばしたいとしています。
山野井哲也塾長
「こどもたちってゲーム大好きなのでゲームを通して最新の技術とかを学んで、将来に役立てるんじゃないかということを私たちがいま考えていまして」
山野井塾長は、ひとつのゲームを見せてくれました。計算の正しい答えに向かって、キャラクターを走らせるゲームです。
山野井塾長
「キャラクターを動かすっていうことと、計算をするっていうのを同時にしないといけないので脳の活性化にいいってことですね」
このゲームはメーカーが一部のプログラムを公開していて、プレーヤー自身がそれを土台に、新たなゲームを作って配信しているものです。世界中のプレーヤーが配信に参加していて、プログラミングの裾野は急速に広がっています。
入塾決めた14歳「ゲームで人とのつながりできた」
この塾に通うことを決めた村上蓮さんは、14歳のいま、将来の夢に向けてここで学ぶことに期待しています。

村上蓮さん
「自分でゲームをつくってみたいっていう感じが昔からあって、それができたらいいなと感じてここに」
村上さんはリモートで授業をする通信制の高校を目指していて、そこでもクリエイターとしての腕を磨きたいとしています。きっかけとなったゲームの世界では、人との大切なつながりを見つけました。
村上蓮さん
「ネットで知り合った友達、ここに来る前からずっと昔から遊んでて、出会ってよかったなって」