山形県内ではキノコ採りのシーズンを迎えていますが、毒キノコによる食中毒も2件発生しています。有毒キノコの代表格「ツキヨタケ」の調査に密着しました。
見分け方の決め手は、「黒いシミ」です。

きょう、西川町志津で毒キノコの調査を行ったのは、県衛生研究所と山形市保健所の皆さんです。
毎年この時期、毒キノコのサンプルを採取して分析などを行っているそうです。
山の中に入ると、さっそく・・・。

県衛生研究所・篠原秀幸専門研究員(Qありました?いっぱいなってますね。)「全部ツキヨタケ」(Q毒ですか?)「毒キノコで山形県内で最も食中毒原因の多い毒キノコ」

枯れ木や切り枝などに生える「ツキヨタケ」。

大きさや色もバラバラですが、全て「ツキヨタケ」です。
真っ二つに割ってみると・・・。

県衛生研究所・篠原秀幸専門研究員「2つに割ると、石突が黒くなっていて、黒いシミが見える。ツキヨタケを見分ける最大のポイントは、石突の黒いシミになる。一番は2つに割っていただいてこのシミを確認していただくことが一番重要」
あれも、これもツキヨタケ。そして、その近くに・・・

県衛生研究所・篠原秀幸専門研究員「これは恐らく、食用のムキタケではないか?食べられないツキヨタケと、食べられるキノコがこうやって近くに生える可能性があるので、間違ってしまう危険性がかなり高い」

2つに割ってみると一目瞭然。
ツキヨタケは黒いシミがありますが、ムキタケにはシミがありません。
篠原さんは、特にキノコ採りの初心者に対し、「無理は禁物」と強調します。
県衛生研究所・篠原秀幸専門研究員「少しでも怪しいと思ったものは食べない、採らないことが大事になる。人にあげないということも、また重要なポイントになる。県内の食中毒事例では人からいただいたキノコで食中毒というものもかなり発生しているので」
そしてもう一つ、キノコ採りで注意しなければならないのが・・・。

県衛生研究所・篠原秀幸専門研究員「今年はクマが非常に発生が多いということで、ぜひクマ鈴とラジオなどをつけてクマの被害にあわないように気をつけていただければ」







