山形県米沢市の小野川温泉の寺で30日、来月、貴重な仏像が初めて公開されるのを前に、旅館の女将たちが仏像の歴史を学ぶ研修会に参加しました。

甲子大黒天本山宝珠寺・関谷寛明住職「中央にいらっしゃいますのが、薬師如来。左手に薬壺を持っているのが特徴です」

米沢市の小野川温泉にある「甲子(きのえね)大黒天本山」では、来月1日から、薬師如来を中心とした三体の仏像が初めて一般公開されます。

甲子大黒天本山宝珠寺・関谷寛明住職「今回、初めての御開帳です。非常にすばらしい仏像ですので多くの人たちにお参りいただきたい」

30日は、温泉街の旅館の女将などが、一般公開を前に、寺の住職から仏像の由来を学びました。

仏像は150年以上も前に西川町の寺から伝わったもので、これまで、秘仏として受け継がれてきたんだそうです。

女将たちは、一般公開の間、それぞれの温泉旅館で、仏像の説明や観光案内を行っていくということで、アフターコロナの観光需要の回復につながればと期待を寄せていました。

小野川温泉女将会・二階堂寿子会長「すごく感動的です。お客さまや家族、地域の人たちに住職の思いを伝えたい。ぜひ、全国からの(観光客に)期待したい」

甲子大黒天本山の秘仏の御開帳は、来月1日から9月末まで行われます。