行方不明者の捜索などで活躍する嘱託警察犬の審査会が、20日、山形県天童市で開かれました。

民間で飼育・訓練され、犯人の行方を追ったり、行方不明者の捜索を行ったりする「嘱託警察犬」。

20日山形県天童市で開かれた審査会には26頭が参加し、犯人の足跡をたどる「足跡追及」や、犯人と別人のにおいをかぎわける「臭気選別」など、3つの科目に挑みました。
警察犬と言うと、シェパードなど大型犬のイメージがありますが…。
ふさふさの毛がかわいらしい、ポメラニアンです。

意外かもしれませんが、近年、山形県内では、小型犬が嘱託警察犬になるケースも増えているそうです。
東根市から参加した指導手「(ポメラニアンは)あまり警察犬になじみのない犬種での参加だったんですけど、もし警察犬になれれば、交通安全などの啓もう活動など地域貢献できるよう目指してがんばっていきたいと思います」
山形県警察本部によりますと、去年1年間に嘱託警察犬が出動したのは51件で、行方不明になった認知症の高齢者の捜索に貢献した例もあったということです。
審査結果は来月中に発表され、合格すると今年7月から1年間の嘱託になるということです。
なぜ小型犬が嘱託警察犬に?

改めて、なぜ小型犬が嘱託警察犬になるケースが増えてきているのか、山形県警に聞いてみると、理由は大きく2つありました。
1つ目は、小型犬はそのかわいらしさも相まって、捜査だけではなく、広報活動の場でも活躍できるということ。
2つ目は、捜査の際の物々しさを軽減できることです。
警察犬としてのイメージが強い、シェパードやドーベルマンなどでは、捜査の際に物々しいイメージが出ることもあり、避けたい場合があるそう。小型犬の場合はこうしたイメージを薄くできるということです。関東地方などでは、捜索の際の効果に期待し小型犬が嘱託警察犬になるケースがあるということです。
広報、捜査、捜索と、小型犬の嘱託警察犬の活躍が進んでいるようです。







