吹雪の中でも、有事に備えます。

山形県東根市にある陸上自衛隊神町駐屯地では、きょう(10日)、今年の訓練始めが行われました。

神町駐屯地の「訓練始め」は、部隊の士気向上を目的に、毎年、年明けに行われているものです。

きょうは、強く雪が降る天気となりましたが・・・

隊員の掛け声「よーしっ!」

参加したおよそ400人の第20普通科連隊の隊員は、猛吹雪も何のその!


うさぎ年ということで、朝日町のご当地キャラクター・桃色ウサヒも駆けつける中、恒例の「自衛隊体操」から訓練をスタート!

東根市の午前10時半の気温はマイナス1.5度と凍えるような寒さでしたが・・・隊員たちは体操で体も温まったようです。

そして、訓練の目玉は、重さおよそ4.5トンの軽装甲機動車を手押しする訓練です。

7部隊70人で、力の限り、押す、押す、押す!

隊員「1・2・1・2・1・2!」
軽装甲機動車が動いていきます。

ウサヒの応援も力に変え、隊員たちは50メートルの距離をぐんぐんと進んでいきました。

陸上自衛隊第20普通科連隊・佐藤直樹一等陸曹
「年初めの行事ということで、身の引き締まる思いで、本日臨んで、今年一年がんばろうという、きっかけになりました」

陸上自衛隊第20普通科連隊・佐藤賢人三等陸曹
「今年はウサギ年ということで飛躍した年にしたいと思います。いろんな訓練、一生懸命取り組んで任務遂行していきたいと思います!以上です!」


年末に起こった鶴岡市の土砂災害では、神町駐屯地の隊員も被災者の捜索活動にあたっています。

隊員たちにとって、有事に備えた、いい訓練始めになったようでした。