突如現れる別人格 それでも刑務官は

ここで受刑者は、日々感じていることや悩みを打ち明ける。 「ずっと誤解されている状況が苦しい。俺の言葉をゆがめて届ける存在がいるらしい」

対話中、ふいに別人格が現れ「きゃーそんなこと言っちゃう~」と声を上げることがあっても、刑務官は「ちょっと待って、いま本人としゃべっているから」と冷静に対応する。

「こういう話をしたところで、真に受けてもらえないんじゃないか」と漏らす受刑者に対し、刑務官は「自分が今感じていることや聞こえているものを話しても、周りは信じてくれないと感じているということ?」と、決して否定せずに言葉を受け止める。

山形刑務所では、拘禁刑の導入に先駆け、およそ2年前から必要頻度に応じてこの「対話」の時間を設けてきた。