きょう午前、山形県大江町の資材置場で火災があり、多くの仮設トイレと隣接する住宅など5棟が焼けました。 火元となった資材置場では、従業員が「ある目的」のためにガスバーナーを使用していました。それは、ネット上で裏ワザとして紹介されているものだったとみられます。

激しく燃え上がるオレンジ色の炎と、空高く渦巻く真っ黒な煙。 火災があったのは、大江町左沢(あてらざわ)にある会社の資材置場です。

警察と消防によりますと、きょう午前10時54分ごろ、近所に住む男性から「煙が上がっている」と110番通報がありました。

火元にいた20代の男性従業員は、当時、個室型の仮設トイレをガスバーナーで炙る作業をしていました。 調べに対し従業員は、「退色したプラスチックをバーナーで炙ると色が戻るため、作業をしていた」という主旨の話をしているということです。

火は並べてあった数百とみられる大量の仮設トイレに次々と引火し、爆発的に燃え広がり、さらに住宅3棟が全焼したほか、周辺の建物など少なくとも5棟が焼けました。この火事によるケガ人は確認されていません。

今回、出火の原因となった「プラスチックを炙る」という行為。 実は今、動画サイトやSNSなどでは、白く劣化したプラスチック製品の表面を熱で溶かして光沢を復活させる「再生術」として、多くの投稿が見られます。

しかし、プラスチックは非常に燃えやすく、一瞬の油断が爆発的な延焼を招きます。「手軽な裏技」として紹介されることも多い手法ですが、扱うのは「火」そのものです。専門的な知識がない中での作業は極めて危険であり、決して安易に模倣してはいけないことを示した火事といえそうです。

火はおよそ3時間半後に消し止められました。 警察と消防は、あす以降実況見分を行い、当時の安全管理体制を含め、詳しい出火原因を調べるとみられます。