クマの目撃が相次ぐ中、きょう県はクマ対策会議を開きました。

会議では、クマの出没を予防するために河川のやぶの刈り払いや私たち人間のある行動にも注意することが共有されました。

この会議は、県の各部局が情報を共有しクマ対策を考えるために定期的に開かれています。

会議では今年のクマの目撃件数について触れられ、今月14日時点の目撃件数は1057件で、統計開始以来、はじめて1000件を超えたことが報告されました。

また、クマによる人身被害は、おととい(16日)までに6件起きていて、被害の多かったおととしの5件をすでに上回っています。

クマの出没が増えている要因は今年は、エサとなるブナの実が大凶作であることが挙げられるということです。

さらに会議ではクマの出没原因をさぐる見回りで、人が出した生ごみの中にカップ麺の汁が入ったまま捨てられている場所があったことが報告されました。

本来自然界にはない味を覚えるとクマは再びその味を求めて人里へやって来ると考えられるということです。

県では今後、ゴミを適切に出すよう注意喚起をすること、各自治体に対しクマが潜伏しやすい河川のやぶの刈り払いを行うことを呼び掛けていくということです。