物価高騰が続く状況を受けて、生活に苦しむ学生をどのように支援していくのかを話し合う会議が、きのう山形大学で開かれました。
山形大学では、年二回、教育関係ではない人たちから意見を集める会議を開いていて、大学の教育内容や社会貢献活動などに生かしています。
関係者によりますと、山形大学は全国の国立大学の中でも家庭の事情などから授業料の減免を受けている学生が多く、アルバイトをしながら生活費を賄い、授業を受けている学生の割合も高いということです。

会議では、物価高騰などで生活に苦しむ学生を支援する方法が話し合われ、山形大学からは、全国から学生が集まり勉強するには住居に関する費用が大きな問題だとの認識が示されました。
出席者からは、民間の住宅を活用して学生用のシェアハウスを作るなど、地域と協力することについて意見が出されました。

山形大学 玉手英利 学長「民間の住居を転用して、シェアハウスに変えていくとか、学生アパートみたいなものを作っていくとか、様々な手段を講じて、学生それぞれのニーズに応じた住居を用意していく必要があるかなと思う」

さらにTUYが学生に取材したところコメの価格高騰で学食の値段が上がり食べる機会が減った、奨学金を借りたくても条件が合わず借りられないといった声が聞かれました。

山形大学ではこの会議での意見を参考にし、環境整備を進めていきたいとしています。