送り盆に先祖の供養を行う「万灯供養会(まんとうくようえ)」が、きのう鮭川村で行われました。
灯ろうが境内を照らす中、参拝者は祈りを捧げました。
600年以上の歴史を持つ鮭川村の庭月観音。

以前は死者の霊を弔うためにそばを流れる鮭川で灯ろう流しが行われていましたが、大雨の影響で川の水位が上がったことや地域の担い手の減少などで5年前から、灯ろうで境内を照らす万灯供養会として行われています。


県内外の人が準備したおよそ800体の灯ろうは、午後7時過ぎに、境内を明るく照らし、参拝者を幻想的な雰囲気に包みました。


鮭川村から「小さいころから8月18日といえばこのお祭り。そうやって育ってきました。初めて3人で来たので子どもの健康とかすくすく育ってくることを思って参拝に来ました。去年はお腹にいたのでなんか不思議な感じです」

寒河江市から「私の父親が5月に亡くなったのでそれの供養もかねて、急にだったんですけれど夕方になってから行こうかと話になりきたところでした」
「うまく成仏できるように、ご家族も見守っていただけるようにお願いしました」

この庭月観音は、去年夏の大雨で大きな被害を受けました。
庭月観音 庭崎賢恵 住職「昨年ですね本堂床上1メートル、庫裏(くり)の部分で1.5メートルの床上浸水になりまして、もう一年たちましたけど、その形がわからないほど復興してまいりました。感じたことは、自然の力は本当に恐ろしいものである、怖いものであるというのはもちろんなんですが、それにもまして人の力、人様のありがたさをつくづく身に染みた次第でございます」

訪れた人たちは、災害の復興への願いや大切な人への感謝の気持ち込めて、手をあわせていました。