連日の高温と雨が降らない状況を受け、山形県内への影響を共有する会議が、きょう県庁で開かれました。

この天気は、私たちの生活に欠かすことのできない「水」にも、影響を及ぼしています。

この会議は、気温が高く雨の降らない日が続いていることから県全体の情報を共有し対策を立てようと、7年ぶりに緊急で開かれました。

会議には吉村知事や県の担当者が出席し、県民生活や農作物、環境などにどのような影響が出ているのかが報告されました。

報告によりますと、今年に入り熱中症で搬送された人の数は今月27日現在で539人と去年の同じ時期に比べ261人も多くなっています。

また、先月下旬から雨の降る日が少なくなった影響で、農業用のダムとため池の水量の低下が進み、貯水率は少ない所で平年の4割ほどとなっています。

さらに、水不足は水道にも影響を与えていて、小国町では夜間に給水制限を行っているほか、酒田市、真室川町、鮭川村では、住民に対し節水の呼びかけを行っていることも報告されました。

吉村知事は県の各部局に対して県民に向けて熱中症対策を呼び掛けることなどを指示し、県では今後、天気やダムなどの貯水率を注視しながら、市町村などと連携して渇水対策を行っていくとしました。