バスケットボールのBリーグは、28日、山形ワイヴァンズにけん責と制裁金100万円を科したと発表しました。
Bリーグによりますと、ワイヴァンズに所属していた当時のアシスタントコーチが、今年1月初旬から2月末ごろまでの間、1人のスタッフに対して、「ポンコツ」「使えない」「どんな育て方をしたらお前みたいな人間になるんだ」「親の顔が見てみたい」などの発言を日常的に繰り返したということです。
また、2月初旬にはスタッフの二の腕を複数回つねった、2月19日には他のチームスタッフの自宅で対象のスタッフのほほを拳で数回、にぶい音がなる程度の強さで殴った、2月24日には自動車を運転するスタッフに対して助手席から殴る動作をしたなどの事実が認定されたということです。
Bリーグは公式HPで「本件は、アシスタントコーチがチームスタッフに対して人格否定的な発言をし、暴力をふるったハラスメント事案で、その態様は刑法犯にも当たり得る悪質なものである。B.LEAGUEは長年にわたり、各クラブに対し、ハラスメントの根絶を指導してきたにも関わらず、山形ワイヴァンズは本件の発生を防ぐことができておらず、監督上の責任が認められ、けん責のみならず制裁金が必要と判断した」としました。
さらに「なお、本件アシスタントコーチは、2025年3月4日付で山形ワイヴァンズとの契約が解除されたことから、本制裁決定時点で『Bリーグ関係者』(Bリーグ規約第3条第1項)ではないため、制裁の対象にはならなかった」と説明しました。
ワイヴァンズは、吉村和文代表取締役社長、渡邉聡代表取締役常務、佐藤洋一執行役員兼ゼネラルマネージャー、徳竹大地GM代行、石川裕一ヘッドコーチに対し、月額報酬から10パーセント減俸2カ月の処分としたと発表しました。
吉村社長はクラブを通じて、「社会の模範にならなければならない立場にいる者が、この様な一社会人として未成熟な行為をしたことに対し、クラブとしても厳正な処分を科しましたが、監督責任、指導責任が不十分であったことは否めず、重ねてお詫び申し上げます。今後は、チームとフロントが一丸となって、この様なことが二度とないように、信頼回復に務め、再発防止に全力で取り組んで参ります」などとコメントしています。