「わたしたちのSDGs」について考えます。今回は、目標の4番「質の高い教育をみんなに」につながる取り組みです!

11月2日にもお伝えした、「大根週間」と呼ばれる、独自の食育の取り組みを行う高畠町(たかはたまち)の糠野目(ぬかのめ)小学校。

子どもたちが収穫した大根が、11日、学校給食に登場しました!
高畠町立・糠野目小学校5年生:
「大根、いっぱいある」

一生懸命、大根を掘っているのは、
高畠町(たかはたまち)にある糠野目(ぬかのめ)小学校5年生の児童たち。

糠野目小学校5年生:
「たのしいです!」
「いえーい!」

およそ1時間の作業で収穫した大根は、なんと1トン以上にもなりました!

糠野目小学校5年生:
「(あしたの給食たのしみだね?)
 楽しみです!早く食べたい」

「大根はちょっと嫌いです」

「好きじゃないです。正直言うとね」

糠野目小学校では、地域の農家と一緒に育てた大根を給食の献立に活用する「大根週間」という独自の食育を行っています。

糠野目の農家さん:
「子どもの頃にこうやって食べたのが、おいしかったという思い出が今でも残っているので、良い経験をさせてあげられているなと」

糠野目小学校の「食育」は、収穫作業だけでは終わりません。

糠野目小学校5年生:
「(お掃除と大根洗い、どちらが楽しい?)大根洗い!」

泥の付いた大根をきれいに洗って、調理師の先生たちに手渡します。

そして、迎えたきょうの給食!

糠野目小学校 栄養教諭・鈴木梨菜 先生:
「北海道の郷土料理の石狩汁を給食でいただきます。5年生の大根と、糠野目でとれたジャガイモ、ニンジン、ネギも入っています。食材の彩りがとてもきれいですね」

いよいよ・・・

糠野目小学校5年生:
「いただきます!」

自分たちで収穫した大根というだけあって、ごはんを食べる箸が止まりません!

糠野目小学校5年生:
「うん、おいしい!」

ただ、私たちには、前回の取材のときに聞いた「ある言葉」が気になっていました・・・。

糠野目小学校 栄養教諭・鈴木梨菜 先生(今月2日):
「5年生が収穫した大根を積極的に給食でも使っているので、12月は、ほぼ毎日のように(献立に)取り入れています」

ほぼ毎日、「大根給食」・・・。

子どもたちは、嫌がっていないのでしょうか?

糠野目小学校5年生:
「楽しみです!」
「たぶん全部食べれると思います」
「毎日食えますよ」

12月は、給食17回のうち、少なくとも12回は大根を使ったメニューが給食に登場する予定です!

糠野目小学校 栄養教諭・鈴木梨菜 先生:
「子どもたちには給食を通して、手作りの温かみであったり、おいしさを、味を通して覚えてもらえたらと思います。子どもたちが飽きないか心配ですが、食材の切り方や料理の味付けを工夫しながら、おいしく、旬の食材を食べてもらえるように頑張りたい」

こうした学校給食の思い出が、将来、子どもたちの「人生の糧」になるのかもしれません。