現在1人の副知事を2人にする条例改正案を、県があす開会する県議会6月定例会に提出することについて、吉村知事はきょうの定例会見で、「複雑多様化する県政課題に対して体制強化を図りたい」と必要性を強調しました。



吉村知事は人口減少対策や災害対応などを加速させることを目的に、現在1人の副知事を2人にする条例改正案をあす開会する県議会に提出します。

県内での副知事2人体制は齋藤弘前知事時代が最後で、吉村知事は、歳出削減などを理由に副知事2人制の廃止を公約に掲げ2009年に初当選を果たしましたが今回は新たな県政課題に取り組むとして方向転換をした形です。



県によりますと、現在、副知事が1人の自治体は東日本では山形県のみだということです。

県議会最大会派の自民党は、国との連携などのために副知事2人制復活を求めてきましたが、知事を支援する県政クラブは反対してきた流れがあります。これについて、吉村知事は。



吉村知事「1回目の当選以来支えてもらっているので、いろいろな思いはあるかと思う。県政を前に進めるためには、あれから10年以上たっているので、ご理解をいただければ」

もう一人の副知事を誰にするかは、条例改正案が県議会で可決されてから検討するとしました。