山形県酒田市の市街地にある寺に昨夜からクマが居座っています。

周辺にはバリケードが作られ、市や警察が罠を設置して捕獲を試みています。

市や警察によりますと、きのう午後8時ごろ、酒田市若竹町二丁目の法輪寺で、寺の関係者がクマ1頭を目撃しました。

クマは1頭で本堂の床下に入っていくところが防犯カメラの映像に写ったということです。

これをうけ市はきのう午後9時半すぎに「クマ出没対策本部」を立ち上げ、クマが逃げないように本堂の床下にバリケードを作るなどしました。

けさ7時前にはクマを捕獲するためのワナを設置したということです。

きょう午後1時ごろには本堂の床下にクマがいることを警察官が目視で確認していて、クマは、現在もその場にとどまっているとみられています。

現在のところ人や建物への被害は確認されていません。

周辺の学校では保護者付き添いでの児童の登下校を求めるなど対応が行われたということです。

市や警察は近隣住民に対し、クマが逃げ出した際に建物に入らないようカギをかけることや食べ物など誘い出すようなものを外に置かないよう呼び掛けています。