昨年度、山形県内の公立学校で認知されたいじめの件数は、あわせておよそ1万1500件でした。
前の年度に比べ、全体の件数は減少しています。
これはきょう開かれた「県いじめ問題対策連絡協議会」で報告されたものです。

昨年度、県内の特別支援学校を含む小中高校で認知されたいじめの件数は、前の年度に比べ336件少ない1万1509件でした。
内訳は、小学校で9186件、中学校で2053件などで、小中学校では前年度より減少、高校はほぼ横ばい、特別支援学校は16件増加しました。

いじめの内容で最も多かったのは、「冷やかしやからかい、嫌なことを言われる」でした。
前年度より増加した内容は、「パソコンや携帯電話でいやなことをいわれる」などで、小中学校で増加しています。
そして、いじめを減らすためには被害者だけでなく、加害者への対応もより丁寧にしなければならないなどの意見も出されました。
県いじめ問題審議会 花屋道子 会長「被害者のケアが細やかに報告があがる一方で加害者に対する対応(の事例)については比率がだいぶ落ちるようにも思えるので、同じように様々な取り組みを蓄積して共有できるようにしていくのは大事」

県は、子どもたちの多様な考えが認められる授業づくりのほか、情報モラル教育について、小学校の低学年から取り組んでいきたいとしています。