山形県長井市できょう、「さわのはな」という品種のコメの田植えが行われました。
「さわのはな」は、かつて県内で一般的に食べられていましたが今では市場にほとんど流通せず、「伝説の米」とも呼ばれています。
「さわのはな」は1960年に誕生しました。
甘みが強く冷めても粘りが強いのが特徴で、かつては県内の水稲作付面積のおよそ2割を占めていました。

しかし、収穫量の少なさなどから28年前に県の奨励品種から外され、県からの種の供給がなくなりました。

さわのはな倶楽部 遠藤孝太郎さん「その当時の食味というところでは抜群の食味だったようで、農家の人の自家用米としてかなり熱烈なファンが多かった。なかなか手に入らないけどおいしいお米ということで伝説の米というネーミングになった」

この伝説のコメを後世に伝えようと、遠藤孝太郎さんをはじめとした長井市の農家の有志が、優れた「さわのはな」の種を残す活動を26年前から行ってきました。
きょうの田植えには、遠藤孝太郎さんの息子の孝志さんと、東京都内の企業の研修で長井市に滞在している社会人1年目の2人が参加しました。
