県内の「リンゴ病」の患者数は124人で前の週より減少しましたが、依然として警報レベルが続いています。

県衛生研究所によりますと、今月19日から25日までに県内26の小児科定点医療機関から報告があった「伝染性紅斑(でんせいせいこうはん)」いわゆる「リンゴ病」の患者数は124人でした。

1定点あたりの患者数は4.77人で、前の週より減少しましたが、依然として警報レベルが続いています。

県内全体で「リンゴ病」が警報レベルとなるのはこれで7週連続です。

保健所別では、村山で70人、山形市で25人、庄内で15人、置賜で14人で、最上を除くすべての保健所管内で警報レベルとなっています。

「リンゴ病」は微熱やかぜの症状などが出て両頬に赤い発疹が出るのが特徴で、子どもに多くみられます。妊婦が感染すると胎児にも感染する可能性があり、注意が必要です。

また、全国的に増加している百日せきの患者数は県全体で42人で前の週より11人増えました。

保健所別では山形市で27人村山と置賜で7人などとなっています。

百日せきはけいれん性の咳発作を特徴とする感染力が強い急性気道感染症です。乳児は重症化することがあり特に注意が必要です。

「リンゴ病」と「百日せき」は共に感染経路は飛まつ感染と接触感染となっていて、県は、手や指の衛生や咳エチケット、換気などの基本的な感染対策を呼び掛けています。