山形県南陽市ではクマの捕獲などを行う猟友会にきょう、委嘱状が手渡されました。

鳥獣対策をめぐる環境が変化する中、猟友会では不安を抱えながらの活動が行われていました。

きょうは南陽市の白岩市長から「赤湯猟友会」に鳥獣対策を行う委嘱状が手渡されました。

昨今、全国的にクマの市街地への出没が相次いだことなどから、国では猟銃について、一定の条件を満たせば市町村の判断で市街地でも使うことができるよう法改正を行いました。

赤湯猟友会 梅川信治 会長「(市街地での発砲を)許可するのに1週間も2週間もかかっていたのが、すぐ対応してくれるようになったので、この面に関してはすばらしくいいと思います。もし事故を起こした場合には、市町村が補償をしてくれるという法律にはなったんですが、最終的には本人が責任を取らなければならない」

しかし依然として猟友会の担う責任は重く、後継者不足も深刻だということです。

南陽市では今年度からクマを捕獲した場合の報酬をこれまでの倍の1頭当たり3万円に増やしていて、県の猟友会の会長も務める梅川会長はこうした支援を受けながら、国のガイドラインにも注視し、会員が活動しやすい形を作って市民の安全を守っていければと話していました。