今月10日、奈良市の学校のグラウンドで中学生と高校生が雷に打たれました。男子中学生1人は今も意識不明となっています。

おととしには県内で、70代の男性が雷に打たれ 死亡しています。雷の威力、そして雷から身を守るためにはどのように行動すればいいのでしょうか。
今月10日、奈良市の学校のグラウンドで中学生と高校生が雷に打たれました。男子中学生2人が一時、意識不明の重体になり、うち1人の意識はまだ戻っていません。
県内では過去に落雷が原因とみられる死亡事故が起きています。
結城晃一郎アナウンサー「火災が発生したポンプ庫から数十メートル土手を南に来たところここにもチョークの後がある。ここに男性が倒れていたとみられる」

おととし8月、川西町でポンプ庫が焼ける火災が発生しました。ほぼ同時刻に、近くの堤防にいた70代の男性が倒れているのが見つかりました。雷の音がした直後でした。その後、男性は死亡が確認されます。死因は「感電死」でした。

当時、現場付近では1時間に30ミリを超える激しい雨が解析され、火が出たポンプ庫には縦方向に黒く焼けた痕が残されていました。
「雷」の威力はどれほどのものなのか。


こちらは雷の威力を示した実験映像です。雷が落ちた瞬間、ブロック塀が粉々になりました。
さらに、人が木のそばにいると。雷が木に落ちた後、すぐそばの人形に雷が飛び移りました。

気象庁によりますと、雷は、木などの高いものを通って、地面に落ちる性質があります。
雷が来たら、まずは速やかに頑丈な建物や車に避難することが大切です。

ひらけた場所にいて避難場所がない場合は、木や電柱など高いものから十分に離れ、姿勢を低くして持ち物は体より高い位置では持たないことが重要になるということです。
また、木が近くにある場合は、木の幹、枝、葉から最低でも2メートル以上は離れるよう求めています。

雷雲は気象庁の雷ナウキャストや、スマートフォンの雷情報のアプリなどから確認することができます。雷の気配を感じたら速やかに安全な行動をとる必要があります。