3年前の記録的な大雨で被災したJR米坂線の復旧方法について検討する5回目の会議が新潟県で開かれました。

会議には山形県と新潟県、JR東日本、国が出席し非公開で開かれました。

JR米坂線は3年前の記録的な大雨で被災し、橋が崩落するなどしました。

このため長井市の今泉と新潟県の坂町の間が運休となり、バスによる代行輸送が続いています。

これまで、JRが単独で復旧する方法やバスに移行する方法など4つの復旧案が示されていて、きょうはそのうちの2つが検討されました。

ひとつは、地域運営の鉄道会社が鉄道を運行する第三セクター方式。もうひとつは、鉄道を廃止しバスに切り替える方式です。

JR東日本の試算では第三セクター方式の場合地域が負担する年間の運営費は、およそ5億円から最大19億円ほどになるということです。

バスに切り替えた場合は地域の負担額は年間でおよそ1億5000万円から2億円ほどになるということです

東日本旅客鉄道株式会社 新潟支社企画総務部 羽中田淳 部長「運行や運営はもちろん、国からの支援など様々な要素がある中で、非常に難しいと改めて実感した。地域の方にこれまで以上にご利用いただける持続可能性の高い地域の公共交通の形についてご議論いただきたい」

山形県みらい企画創造部 小中章雄 部長「本日の会議ではバス転換について負担や他県の事例が示された。山形県としては鉄道での復旧を第一の目標として検討している」

県やJR、国は今後も検討を進めていく方針を確認したということです。