本格的な農業シーズンを前に東根市で、県内有数の温泉地ならではのあるものを使ったコメの種もみの消毒作業が行われました。
それがこちらの温湯消毒です。使われているのは源泉かけ流しの温泉です。

温湯消毒は、一般的に60℃のお湯に種もみを10分ほどつけることで、育成を妨げる菌を殺菌するものです。

こちらの源泉の温度は61~65度と殺菌に適していることから、2020年から温泉を使って消毒作業が行われています。

またきょうは、塩分濃度が高い温泉を使った塩水選も行われました。塩水選を行うと、未熟な種もみが浮いてくるため、より正確な選別ができるということです。

温泉入浴米推進協議会 須藤孝三 代表「通常の温湯消毒だと、電気で温めたりとか、石油などを使うが、(温泉入浴米は)CO2を出すものを使っていないので、ぜひこういうエコなコメを楽しんでいただければ」

温泉入浴米は今年、180トンの収穫を見込んでいて、インターネットサイトなどで販売されるということです。