山形県米沢市の米沢タクシー(株) (資本金1600万円、米沢市万世町片子4382-13、代表伊藤利幸氏、従業員22 名)は、2月21日に山形地裁米沢支部へ自己破産を申請した。
帝国データバンクによると、米沢タクシーは、1964年(昭和39年)9月に設立されたタクシー業者。米沢市内では稼働台数が多く、知名度は高かった。
しかし、1989年(平成元年)7月には当時の経営陣の統制などに課題があって、会社更生法の適用を申請した経緯がある。
1994年(平成6年)11月に更生手続きは終結し、その後は比較的安定した稼働続いていたものの、2020(令和2年)以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて業況が急激に悪化。
コロナ関連資金の導入などでしのいでいたが、収入不足による赤字により厳しい資金繰りを余儀なくされていた。
2024年(令和6年)3月期は、年収入高約6400万円に対して当期純損失約1000万円を計上。不動産や車両の売却などを進めてきたが、支えきれず事業の継続を断念した。
負債は2024年(令和6年)3月期末時点で約1億700 万円だが、変動している可能性がある。