きのう、山形県酒田市の住宅街の倉庫に入り込んだクマは現在も居座り続けています。

仕掛けたワナにもかかっておらず、にらみ合いの状態が続いています。

酒田市内を転々と移動し、きのうの午前中に酒田市安田(やすだ)の住宅街にある倉庫に入り込んだクマ。

夜通し警戒が行われましたが、けさも倉庫に居座り続けていました。

吉田航 記者「一夜あけた現場です。夜通し警察が警備を続けていましたが現在も膠着状態が続いている」

倉庫の中にクマがいることが確認されたため、きのうに比べ、交通規制の範囲は狭められました。

しかし、近くでは警察や猟友会が警戒に当たり物々しい雰囲気となっています。

倉庫の中にはきのう箱ワナが仕掛けられ、現場ではクマがワナにかかるのを待っている状況ですが、午後4時現在で大きな動きはなく、クマはワナに入っていないということです。

こちらは倉庫の見取り図です。

警察や猟友会が出入り口を板で覆い、クマが逃走しないようにしています。

市によりますと、午前中、クマが倉庫の隅にいることを確認したということです。

倉庫の所有者「うちのちょっとしたものを置いている。俺のコメも入っている(コメは)冷蔵庫に入っているが冷蔵庫が開けられたかは分からない。不安だよ」

きのうの段階で、市や警察では日没以降はクマがワナにかかったとしても運び出すことはしない方針を示しています。

日没が近づく中、現場ではにらみ合いが続いています。