■判決に対する反応
今回の判決は、懲役2年執行猶予5年。
執行猶予は、その名の通り刑の執行が猶予されるというもので、有罪判決でも刑務所に入ることなく、ほとんど通常と変わらない生活を送ることができます。
今回の場合、5年間の執行猶予期間に罪を重ねることがなければ、懲役2年の刑罰も受けることはありません。
裁判では法をもとに罪を裁くため、裁判所は法律で公正に罪と向き合い刑を下しました。司法を批判するのはお門違いです。
こうした前提は踏まえつつも、ネット上の生の声を見てほしいと思います。
「普通に無期懲役でええやろ」
「ほぼ罰則ないようなもんだな 盗撮なんてネットに流されたら取り返しつかないのにな」
「執行猶予つき!?」
「盗撮は性暴力だよ!!」
ほんの一部ですが、今回の判決に対してこのような書き込みが見られました。総じて言えるのは刑が軽いという印象であること。もっと重い刑でなければ納得いかないというトーンです。
こうした声が生まれたのは、やはり1000人という盗撮人数が大きかったようです。
しかし今回の判決は、あくまで立証できた44人の盗撮と、児童ポルノ作成などに関するもの。「1000人以上盗撮した」というのは、検察の取り調べの中で男が発言したものでしかありません。