おととし12月に山形県鶴岡市で2人が命を落とした土砂災害について、きょう現場の復旧工事の状況が公開されました。

年度内には工事の全工程が終了する予定だということです。

おととし12月31日に鶴岡市西目で起きた土砂崩れでは、30棟以上の建物が倒壊し、巻き込まれた高齢の夫婦が命を落としています。

きょうは現地で工事の進捗状況が説明され、県の対策工事の様子が公開されました。

現場は大きく2か所に分かれています。

住宅地の裏山にあたる横幅およそ150メートルの斜面では現在、最終工程の盛り土などが行なわれていて来月下旬には工事の全工程が終わる予定です。

斜面の動きを観測するひずみ計は設置を続けますが終了に伴って地域に危険を知らせる警報器は撤去されます。

また多くの土砂が流れ住宅や小屋を巻き込んだ斜面では現在3つの工事(鉄筋挿入工・地下水排除工・法枠工)を同時進行で進めていて作業工程のおよそ5割が終了しているということです。

庄内総合支庁 河川砂防課 鷹濱潤 課長「年度内の完成を目指して工事を進めてたい。今後も一日も早く工事完成するようにがんばっていきたい」

7月には鶴岡市の担当する市道の排水路の復旧が完了していて、現場の完全復旧は県の工事をもって、年度内に完了する予定です。