山形県酒田市の小学校で、郷土について学ぶ特別な授業が開かれ、児童たちが現役の酒田舞娘の話から、広い世界を知ることが故郷への魅力に気付き、関心を深めることにつながると学びました。
児童の前で、舞う「酒田舞娘」。総合的な学習の中で酒田の魅力を学ぶ児童たちのために酒田市十坂小学校を訪れました。

酒田舞娘の文化はおよそ200年前の江戸時代から続くとされます。
北前船で栄えた酒田はそのころは多くの料亭が軒を連ね、芸妓や舞妓が客をもてなしていました。
衣装や化粧などそのひとつひとつに時代の伝統美が息づいています。

「いつでも意識するのはまっすぐだよまっすぐ」

酒田舞娘の美しさは現代にも通じ、活動の場は、酒田にとどまりません。
最近では、ロサンゼルスで酒田と料亭文化の魅力を発信したということです。

こうした経験から、芸妓の小鈴さんは、児童たちに、色んな世界に触れて感じてほしいことがあると話します。
舞娘茶屋 相馬樓 小鈴さん「色んなところを見てもらって自分の故郷をみたときに『どんなにいいところなんだろう』ということに気づいて欲しい。いい故郷だということを実感しながら故郷で暮らしてもらいたい」

児童「昔の酒田の事や舞娘さんの踊りについてもっと学べそう」

児童「大人になったらそういうところにも見に行きたい」

児童たちは、酒田舞娘を通して、広い世界を感じることの大切さと、そこから見える郷土の魅力やおもてなしの心について関心を深めているようでした。








