きらやか銀行を傘下に持つ「じもとホールディングス」が、きょう株主総会を開き、過去最大の赤字を受け、期末配当を無配とすることが示されました。これにより、国の実質的な管理下に入ることになります。
きらやか銀行と仙台銀行を傘下に持つ「じもとホールディングス」は、きょう仙台市で株主総会を開きました。

山形市のきらやか銀行本店には、株主総会を確認できる中継会場が設けられ、株主が訪れていました。

じもとホールディングスによりますと、きょう開かれた株主総会では、今年3月期の連結決算で過去最大となる234億6200万円の赤字となったことをうけ、期末配当の無配が示されたということです。

きらやか銀行と仙台銀行は、国から公的資金の注入を受けた際に、国に対し、配当が無配となった場合に議決権を持つ優先株を発行しています。

国の優先株の数はホールディングスの株式全体のおよそ63パーセントを占めているため、今回の無配を受け実質的に国の管理下に入ることになりました。

株主総会では、じもとホールディングスの川越浩司会長と鈴木隆社長が陳謝し、業績回復に向け、本部組織の見直しや融資の審査体制の見直しを行っていく方針が示されたということです。

株主は「一度ここで管理下に入って、抜本的にやりなおして、変わってもらいたいなと思う」
株主は「こうなってしまうと、果たして本業支援というのは活きたものだったのかという疑問が生じる。自分たちの銀行本来の本業部分の改善を進めてもらって、地元山形を支えてもらえるような銀行に変わってもらいたい」

優先株の議決権は、配当が復活した場合にはなくなるため、じもとホールディングスは今後、早期に配当を再開できるよう、業績回復を進めていきたいとしています。







