日本の四大公害病の一つ「イタイイタイ病」の被害にあった富山県の神通川流域の住民たちが14日、岐阜県飛騨市にある原因企業「神岡鉱業」で52回目の「立ち入り調査」を行いました。
立ち入り調査は、イタイイタイ病の被害者団体と神岡鉱業が結んだ「公害防止協定」にもとづいて年に1度行われている独自の取り組みです。




ことしも神通川流域の住民や科学者、弁護士などおよそ70人が参加し、14日午前から神岡鉱業の施設内に入りました。
神岡鉱業は、現在も事業の中でカドミウムなど処理が必要な物質を発生させていて、住民らは排水処理施設などを周り、どのような環境対策を行っているかを直接、担当の職員に質問していました。
富山県が認定したイタイイタイ病の患者は累計で201人、生存している人は1人となっています。
