地方都市最悪の被害といわれる「富山大空襲」ですが、富山県内には、記憶継承の拠点となる常設展示の場所はありません。戦争体験の風化が懸念される中、県は、展示のあり方を考える検討会を立ち上げました。委員の一人は高校生です。

県の方針を決める検討会の委員に選ばれたのは、富山国際大付属高校3年の西田七虹さんです。
七虹さん「このお話いただいた時すごくうれしくって、というのも元々自分のやりたい事のひとつが資料館とかの設立に携わることだったから、それは自分の中でだけ思ってたけど、それがまさか叶うと思ってなかったから、それですごい、なんていいチャンスだって」

この県の検討会は、戦争の記憶と教訓の継承に向け、常設展示の可能性を含めて戦災資料の展示や活用のあり方を議論するもので、県と富山市、学識者のメンバーに加えて「富山大空襲」の継承に取り組む市民も委員となっています。

富山大空襲を語り継ぐ会 高安昌敏代表「次世代の子どもへの継承ということでの戦災資料の保存、資料館の設立というものをこれからも訴えていきたい」
西田さんは、高校生の「語り部」として富山大空襲を体験した祖父の記憶を伝えていて、全国各地の資料館を見学し継承のあり方を考えてきました。

検討会では、戦争を知らない若い世代の心を動かす展示方法が必要だと訴えました。
西田七虹さん「展示がもし実現されたとしても、それを解説する人だったり、その体験を話せる人がいなければ、ただ資料が置いてあるだけになってしまって、結局来てみて終わりになっちゃうんじゃないかなって。長岡の花火では途中で実際の空襲警報が流れますし、そういった五感を通じて体験できるものがあればいいんじゃないかなと思いました」

ほかの委員からは、「戦災復興も展示に加えたらどうか」、「展示を見た子どもたちの感想を発信していくことも大事」といった意見があがりました。
検討会は今後議論を重ねて11月をめどに方向性をまとめる予定です。

西田七虹さん
「本当に戦争って怖いから二度と起きてほしくないっていうところが一番最後につながってほしいところなので、その心を刺激する展示の仕方が必要かなと思います」








