本格的な寒ブリシーズンの到来を前に富山県水産研究所は、富山湾に回遊するブリの予測を26日発表しました。毎年シーズン中の漁獲量の予測を示す「ブリ予報」を出していましたが、今回から調査手法を見直し、発表を取りやめています。

富山県水産研究所によりますと、近年、2歳以上のブリの資源量は高い水準にあり、11月から来年3月にかけて富山湾に南下するブリは、前の年を下回るものの平年並みとなる見込みです。

ただ、12月は富山湾よりも北の海の水温が平年より低いと見込まれることから、富山湾へ回遊する割合は低いとみられます。

富山県水産研究所は毎年、シーズン中の漁獲量の予測を示す「ブリ予報」を出していました。

しかし、ここ数年、予報と実際の漁獲量に大きな乖離があったことから県水産研究所が調査手法の見直しを行ったということです。

県水産研究所は「海洋環境の変化もある中で、漁獲量を予報することは難しい。これまでの予測手法に変るものを情報や傾向と掛け合わせて検証していきたい」と話しています。