警察官や厚生労働省の職員を名乗る男からの電話で60代の男性が現金573万余りをだまし取られる詐欺の被害に遭っていたことがわかりました。
今年8月20日、富山県滑川市の60代男性の固定電話に厚生労働省職員を名乗る男から「愛媛県松山市の病院であなたの名義の保険証が不正に利用されている。詳細は愛媛県警に聞いてください」などと電話がありました。
その後、愛媛県警のサイトウを名乗る男から電話があり「あなた名義の保険証が不正利用される被害に遭っている。話が長くなるため、携帯電話の番号とLINEアカウントを教えてほしい」と言われました。
60代男性が電話番号などを伝えると、LINEで連絡があり「あなた名義のキャッシュカードを回収しており、あなたが事件の関係者として浮上している。無実を証明できるように頑張りましょう」と言われました。そして「無罪を証明するためには、貯金の90%を暗号資産に変える必要がある」などと言われました。
男性は指示されるまま暗号資産取引アプリをインストールし、取引口座を開設。さらに「暗号資産をこちらで管理するために送信して」と言われ、8月20日と翌21日の2回にわたり、指定されたアドレスに計573万9,045円分の暗号資産を送信しました。
その後、男性は暗号資産を送る必要があったのかと不審に思い、警察に相談したことで詐欺被害に気付きました。
警察は、警察官がLINE等のSNSで連絡することはないと注意を促しています。
電話や金銭の話が出たら一人で悩まず、一度電話を切り、親族や警察(110番、警察相談専用電話♯9110)へ相談することを呼びかけています。











