木製家具製造を手がける「泉洋化工」は11月4日までに富山地方裁判所高岡支部より破産開始決定を受けたことが、帝国データバンクおよび東京商工リサーチの調べでわかりました。負債総額は3億5000万円とみられます。
泉洋化工は1961年(昭和36年)4月に創業し、 1966年(昭和44年)6月に法人化された木製家具製造業者です。食器棚を中心にレンジボード、キッチンのダイニングボード、テレビボードなどを主力製品とし、大型インクジェットプリンターによる家具への印刷も手がけていました。
設計から製造までを行う一貫工場体制を強みとして全国のインテリアショップを中心に受注基盤を形成し、1991年3月期には売上高10億5645万円と過去最高を記録していました。
しかし、近年は同業他社との競争激化や安価製品との競合から受注環境が厳しさを増し、売上高は減少傾向で推移していました。
2024年3月期には売上高が7302万円まで低下し、資材・燃料価格高騰も影響して1億124万円の最終赤字を計上、5期連続の赤字決算となりました。
業況改善の見通しが立たず、資金繰りも限界に達したことから事業継続を断念し、今回の破産に至りました。











