富山県内では9日もクマの目撃情報が相次ぎました。立山町では高速道路上であわせてクマ3頭の死骸が見つかりました。警察と町はパトロールを強化し周辺住民に警戒を呼び掛けています。
9日午前5時ごろ、高速道路を車で走っていた人から道路緊急ダイヤルを通じて「クマが死んでいる」と警察に通報がありました。

通報を受けた警察が現場に駆け付けたところ、立山町前沢の北陸自動車道上り線で成獣のクマ1頭と子グマ1頭の死がいが見つかったということです。
北陸自動車道ではクマの死がい処理のため、富山インターチェンジから立山インターチェンジまでの上下線がおよそ1時間に渡り通行止めとなりました。

スピーカー
「前沢地内において子グマ一頭が徘徊しています」
髙島未帆 記者
「現在子グマが逃走していて、警察官などが捜索活動を行っています」

立山町によりますと、周辺では死んだ2頭とは別に子グマ1頭が目撃されていて、その後、行方が分からなくなったということです。
現場ではあさから立山町役場の職員や猟友会など30人以上の体制で、逃走した子グマの捜索活動が行われました。
「おーい」「おーい」
髙島未帆 記者
「大きな声を出してクマをおびきよせようとしています」
6時間捜索しましたが発見には至らず、午後3時半ごろ2頭が死んでいた場所と同じ場所で子グマ1頭の死がいが発見されました。

富山県内では午後5時時点で富山市や砺波市でもクマの目撃や痕跡が相次いで確認されていて、警察や各自治体は注意・警戒を呼びかけています。
