気象庁の短期予報解説資料によると、フィリピンの東にある低圧部が9月2日にかけて熱帯低気圧に発達し、日本の南へ進む見込みです。同時に、日本付近では前線を伴う低気圧の影響で北日本を中心に大雨となる恐れがあります。また西日本から北日本にかけては猛暑が続き、一部地域では最高気温が40℃前後まで上昇する見込みです。各地で大気の状態が不安定となるため、土砂災害や河川の増水、落雷などに警戒が必要です。
1日夜にも新たな熱帯低気圧になるか…
フィリピンの東にある低圧部は、9月2日にかけて熱帯低気圧に発達して日本の南に進む見込みです。この熱帯低気圧の周辺では気圧の傾きが大きくなり、南西諸島では9月2日にかけてやや強い風や強い風が吹き、波が高くなる所があるため、強風や高波に注意が必要です。
前線の影響…北日本で大雨のおそれ
31日は前線が華北から朝鮮半島付近にのびています。この前線は31日には黄海付近から日本海にのび、9月1日朝までには前線上の沿海州付近で発生する低気圧が宗谷海峡付近に進み、温暖前線が北海道地方を北上する見込みです。
9月2日には、低気圧がオホーツク海から千島近海に進み、寒冷前線が北日本を南下します。
低気圧や前線に向かう下層の暖かく湿った空気の影響で、北日本では9月1日から2日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意が必要です。
  









