富山県の伏木富山港新湊地区で7月、約1000匹が確認された猛毒の特定外来生物のヒアリは、その後の防除の結果、8月28日の最新調査では確認されませんでした。今後も環境省が監視を続けます。
ヒアリは、刺されると強い痛みが生じ、繁殖力が強く根絶が難しい特定外来生物です。
外来生物法に基づく「要緊急対処特定外来生物」に指定されており、まん延した場合には生態系や国民生活に重大な影響を及ぼすおそれがあるため、発見時には緊急の防除措置が必要とされています。

富山県射水市にある伏木富山港の国際物流ターミナルでは、今年7月11日の環境省の調査で、コンテナヤード上にヒアリと思われる働きアリが1000匹以上見つかりました。
専門家の判定により、これらはヒアリであることが確認されています。

その後、環境省を中心に継続的な調査と防除対策が行われていて、7月18日、28日、8月8日、18日の調査では、最初に確認された範囲内で10~15個体のヒアリが見つかりましたが、範囲外への広がりは確認されていません。
最新となる8月28日の5回目調査では、確認範囲内・外ともにヒアリは見つかりませんでした。


今後も環境省が中心となって調査を続け、ヒアリが確認されなくなってから1か月間は監視を継続する予定です。次回の調査は9月5日に予定されています。
県と市は引き続き、環境省と協力してヒアリの防除と監視を続けていく方針です。
