北アルプスの黒部湖付近で27日午後、登山中の男子大学生が約10メートル滑落する事故があり、消防防災ヘリで救助されました。男子大学生は左手の骨を折る重傷です。

富山県警上市警察署によりますと、8月27日午後2時20分ごろ、北アルプス黒部湖の標高 約1480メートルの登山道で、大阪府堺市から登山に来ていた21歳の男子大学生が滑落しました。

男子大学生は同行者の男性と2人で登山道を歩いていたところ、雨でぬれた木の桟橋で足を滑らせ、登山道から約10メートル下に滑落しました。

現場は携帯電話が通じない地域であったため、男子大学生は同行者に付き添われながら自力で近くの山小屋までたどり着き、山小屋からの110番で救助を求めたということです。

連絡を受けて富山県消防防災ヘリ「とやま」が男子大学生を収容した後、救急隊に引き継ぎました。

男子大学生は8月20日に上高地から入山し、北アルプスを縦走して9月4日に新潟県の親不知まで下山する予定だったとみられています。