26日、北アルプスの黒部五郎岳で60代の男性が登山道でバランスを崩して転倒して左手を骨折し、自力で下山できなくなりました。男性は富山県の消防防災ヘリで救助され、病院で手当てを受けました。

富山南警察署によりますと、26日午後2時すぎ、黒部五郎岳山頂から黒部五郎小舎へ向かっていた神奈川県・横浜市の公務員の男性(66)が、登山道で浮き石に足をのせてしまい身体を支えようとついた左手を骨折したということです。

男性はその後自力で黒部五郎小舎までたどり着きましたが痛みで動けなくなってしまったため、男性がいた山小屋の従業員が、太郎平小屋に常駐する山岳警備隊に連絡し、救助を要請しました。

要請を受けて富山県消防防災ヘリが出動し、およそ2時間後に富山市内の病院へ搬送されました。

男性の登山歴は10年以上だったということです。警察は当時の詳しい状況などを調べています。