8月10日に解禁される大型船でのサンマ漁を前に、富山県魚津市の漁船「第八珠の浦丸」が漁へ向けて出港しました。近年は記録的な不漁が続いていましたが、去年は水揚げ量が回復したこともあり、関係者は豊漁への期待を込めて船を見送りました。

8月10日に解禁となる大型船のサンマ漁に向けて、富山県内からも漁船が出港しました。

魚津市の中島漁業が所有する「第八珠の浦丸」がこの日サンマ漁へと出港しました。魚津港には関係者や乗組員の家族ら約100人が集まり、航海の安全と豊漁を祈願したということです。

「いってらっしゃい!頑張ってー」という声援が響く中、漁船は北の海へと向かいました。

サンマの水揚げ量は2008年のピーク時には30万トンを超えていましたが、その後は減少が続いています。近年は記録的な不漁に見舞われていましたが、去年は前の年と比べて5割以上水揚げが増えたことから、漁師たちの期待も高まっているということです。

第八珠の浦丸の猟田雄輔船長は「去年はよかったので、ことしも期待したい。全国の人に美味しいサンマを食べてもらいたい」と話しています。

第八珠の浦丸は8日まで北海道根室市の花咲港に到着後、12月初旬まで北太平洋の公海などで漁を行う予定です。秋の味覚として親しまれるサンマの豊漁が期待されます。